コラム・詳細

なぜ、現場ではじめてサインデータのミスに気づくのか?

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今日は施工2日目。今回の案件は、手配や施工1日目の立会いを部下に任せた。進捗はメールや画像で確認済み、特に問題ないように感じていた。ブースに到着し、仕上がりをチェックする。壁面には今回の展示サービスの内容が一目でわかるよう、大きく出力されている。文章や図形でわかりやすく流れが説明されていて、導入事例の写真も差し込まれている。
メールで報告のあった通り問題なしと思っていた矢先、ブースに到着した出展者が声を荒げる。
「何だこの仕上がりは!!」

正しく印刷されていない文字、線、写真

「文字が読めない!」
「四角の線が太すぎて、塗りつぶされている!」
「写真が入っていないじゃないか!」
出展者によって次々と発覚する出力ミス。慌てて確認すると、文字は全く違うものに変換されており、図形の線の太さはバラバラ、実績写真が入る箇所はただ黒く塗りつぶされている…。

事前に確認していた内容から大きく劣るカラー、画質

慌てて謝罪するも、出展者の怒りは止まらない。
「色もおかしいぞ。メールでもらった画像はもっと色鮮やかだった!」
「うちのロゴマークなんて、にじんでガビガビじゃないか!」
確かにメールのものと比べて、実際目の前にある仕上がりは目を覆いたくなるほどひどいものだ。急いで再製作の手配を進める。そこで初めて入稿データを自分で開き、チェックをした。原因は、すぐに特定することができた。

入稿されたデータはココをチェック!

即対応の点を評価いただき、何とか事なきを得た。
手配をした部下曰く、「入稿データの確認はした。ファイルを開けたので問題なしと判断し、そのaiデータを業者にメールした」とのこと。今回、なぜこんなことになってしまったのか分からないという。

「入稿されたデータは、まずココをチェックするんだ」
1.ドキュメントのカラー設定はCMYKになっているか?
2.フォント・ラインはアウトライン化されているか?
3.リンクファイルは外れていないか?(必ず同ファイル内にaiデータ、画像を入れること)
4.画像の解像度は十分か?(出力の場合は350dpi程度の解像度が必要)
5.カンプと見比べて違いがないか?(スケールはあっているか、不要な画像データなどがないか)

それぞれどうやってチェックするか、それはまた次回。

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