コラム・詳細

RGBとCMYK

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わたしたちの周りにはたくさんの印刷物があります。
入稿データが届いても、何を確認すればいいのかが分からず
「文字が読めない」「線が太すぎる」「写真がない」「色が違う」「ロゴマークがガビガビ」
などといったトラブルが発生してしまうこともしばしば…。
未然に防ぐために、何をチェックすべきなのか?全5回に渡って学んでいきましょう。
初回は色のトラブルを防ぐために必要な「RGBとCMYK」について。

色の三原色と光の三原色

世の中には無限の色が存在します。それらのたくさんの色は全て、色の三原色もしくは光の三原色を混ぜて作られています。

色の三原色とは、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)の三色にKey plate(キープレート)を混ぜ合わせることで様々な色を作ります。
頭文字をとって、CMYKと呼ばれます。
混ぜるほど色は暗くなり、鮮やかさも減少します。これを減色混合(げんしょくこんごう)と呼びます。絵の具やクレヨンで色を混ぜると、暗くてくもった色になりますよね?

光の三原色とは、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の三色を指し、RGBと呼ばれます。
混ぜるほど色は明るくなり、鮮やかさが増してきます。これを加色混合(かしょくこんごう)と呼びます。テレビはついていると明るいけど消すと黒くなる。これは赤、緑、青のどの色も光っていないから黒、なんですね。

RGBとCMYKの使い分け

RGBとCMYK、2つの色モードをそれぞれ何に使用すればいいか?
諸説ありますが、「そのもの自体が発光しているかいないか」で判断するとわかりやすいです。例えば、液晶モニタやLEDディスプレイ、スマートフォンの液晶画面などはRGBで、カラーコピーやチラシ、ポスターやDMなどはCMYKとなります。まとめてみると、RGBは映像関連、CMYKは印刷物関連とも言えます。
展示会でよく使用されるスチレンパネルや壁面の出力紙などは、もの自体が発光しないのでCMYKモードで作成します。また、LEDパネルは発光するので出力物はRGB?と思われがちですが、あくまで発光しているのはLEDパネル本体であって出力物自体は発光しないので、こちらもCMYKで作成。印刷物=CMYKですね!

カラーモードの変換には要注意!

印刷データなどはパソコンで作成します。パソコンなどの液晶画面は映像関連なのでRGBで表示、しかし印刷はCMYK。ここがトラブル発生の原因なのです。RGBモードとCMYKモードでは再現できる色の領域に違いがあるため、画面で見る色と印刷された色に違いが出てしまいます。
これを防ぐために必要なのが、CMYKモードへの変換です。CMYKモードとは「印刷したら(CMYKにしたら)こんなふうに見えるよ〜」とパソコンが想定してモニタに表示してくれる色のことです。印刷前に仕上がりイメージができるので、認識トラブルなどを未然に防ぐことができます。
ただし、一度RGBモードからCMYKモードに変換したら、再度RGBモードに変換し直しても元のRGBカラーの鮮明な色合いには戻りません!必ずRGBの元データを保存してから作業しましょう。

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