コラム・詳細

リンク配置と埋め込み配置

コラム・詳細

わたしたちの周りにはたくさんの印刷物があります。
入稿データが届いても、何を確認すればいいのかが分からず
「文字が読めない」「線が太すぎる」「写真がない」「色が違う」「ロゴマークがガビガビ」
などといったトラブルが発生してしまうこともしばしば…。
未然に防ぐために、何をチェックすべきなのか?全5回に渡って学んでいきましょう。
第3回は画像を正しく配置させるために必要な「リンク配置と埋め込み配置」について。

画像を配置させる2つの方法

illustrator上で画像を配置するには、リンク配置埋め込み配置の2種類があります。
リンク配置とは、illustratorのデータ(aiファイル)内に配置画像の情報を持たせず指定した位置に指定したリンク先の画像情報を「プレビュー」で表示させる方法です。
埋め込み配置とは、illustratorのデータ(aiファイル)内に配置画像の情報を直接持たせることで外部に置くファイルの変更や保管場所に依存せずにレイアウトを維持できる方法です。
ちょっと難しく聞こえますが、すごくざっくり言うと「マイカーで出かけるか、カーシェアリングを利用するか」の違いです。

途中段階にはリンク配置、最終段階には埋め込み配置を

リンク配置はファイルサイズが軽くて作業効率が高い上に、配置した画像の差し替えなども容易なことから主に画像の修正や差し替えの可能性が残るレイアウト作成中の段階に便利です。
埋め込み配置はファイルサイズも重い上に画像の修正に手間がかかるなど作業効率は落ちる一方、リンク切れなどのトラブルが回避できるため主にレイアウトが完成してからの最終調整や入稿の段階で便利です。但し、あまりにも画像が多かったり解像度が著しく高い場合は、データ容量が非常に大きくなってしまい保存時や送信時にエラーが発生してファイルが破損する可能性があるので注意が必要です。

特にリンク配置でのオリジナル画像ファイルの扱いに注意!

入稿されたデータに起こるトラブルの中で最も多いといっても過言ではないのが「画像のリンク切れ」です。主な原因としては
・オリジナル画像のファイル名が変更されている
・オリジナル画像の保管場所が変更されている
・オリジナル画像が紛失・削除されている      です。
印刷会社への入稿時や異なる環境へデータを転送する際は、常にリンク画像ファイルはaiデータと同ファイル同一階層内に入れて受け渡しましょう。
厄介なのが、オリジナル画像のファイル名変更です。別OSで作成された圧縮ファイル(Zipなど)を解凍するとエンコード処理の違いでファイル名の文字化けが起こる可能性があり、リンクの設定が非常に大変です。文字化けしない方法で解凍しカンプPDFと見比べてリンクを設定しましょう。

assistclip アシストクリップ 成功するブース制作・展示会出展 HAROCKA DIYでおトクに展示会出展するなら